遠心分離機の振動が大きい時の原因と対処法

今回はカスタマーセンターにお問い合わせいただく「遠心分離機の振動が大きくて困る」というご相談についての原因と対処法をご紹介します。

まず、
(1)遠心分離機の中に何も入っていない、空の状態で振動が大きい場合
(2)遠心分離機の中に製品などの液体を入れて動かしている状態で振動が大きい場合

の2パターンがあります。

(1)遠心分離機の中に何も入っていない、空の状態で振動が大きい場合

1)バスケットを洗浄して運転する

バスケットに洗い残しがありませんか?
バスケットの中に結晶のこびりつきなどの洗い残しがあるとバスケットがアンバランスになり、振動が大きくなります。

特に見逃しがちなのがバスケットの裏側に結晶が付着している場合です。
長期間使用しているとバスケットの裏側に結晶が堆積して、バスケットのバランスがアンバランスになることがあります。
長期間バスケットの裏の洗浄を行っていない場合には一度バスケットの裏側の状況をご確認ください。

「バスケットの裏に溜まる結晶をどうにかしたい」というお客様のお悩みを解決した納入事例はこちらです。
【バスケットの裏に溜まる結晶をどうにかしたい】DMNβ納入事例

2)バスケットに腐食がないか確認する

バスケット自体に錆や腐食がありませんか?

長くご使用いただいているとバスケットという回転体の部品に錆や腐食が発生し、バスケット自体のバランスが崩れる可能性がございます。
バスケットの補修、バスケットのバランスは当社でチェックできますのでバスケット自体を引き取らせていただき、確認と調整後にお返しいたします。
また、機械本体の当社工場への引き取りオーバーホール時にはバスケットバランスの確認・調整も行いますので定期的に引き取りオーバーホールをしていただくことをお勧めしております。

引き取りオーバーホールについてはこちら

定期点検についてはこちら

3)架台などに腐食がないか確認する

遠心分離機本体ではなく、遠心分離機の架台などが腐食により振動が大きくなる場合がございます。
一度架台の状況をご確認ください。

(2)遠心分離機の中に製品などの液体を入れて動かしている状態で振動が大きい場合

結晶の付着状態が均一か確認する

(a)一部に陥没がある

ろ布の破れや張り方に問題がある場合がございます。

・ろ布の破れについて確認ください。

ろ布が破れていると破れている箇所から液体が多く流出するため、バスケットのバランスが崩れて振動が大きくなります。

・綺麗に隙間なくろ布が張れているかどうかご確認ください。

ろ布が綺麗に隙間なく張れていない場合、バスケットとろ布の隙間からろ過漏れを起こしてバスケットのバランスが崩れて振動が大きくなります。

(b)全体に均一でない

・ろ布の選定が誤っている。

ろ布の目がつまり過ぎている、もしくは目が粗すぎて濾過がうまくできていない場合に振動が大きくなる場合があります。

・給液量と回転数があっていない。

遠心分離機本体に投入する液体の量と回転数がアンバランスな場合、結晶が均一に付かずに振動が大きくなる場合があります。

・給液方向があっていない。

遠心分離機本体に投入する液体がバスケットにうまく当たっていない場合、結晶が均一に付かずに振動が大きくなる場合があります。
その場合は給液パイプの方向や給液パイプの種類を変更し、バスケットに結晶が均一に付くような対策を行います。

・脱液が十分でなく、スラリーが波打っている

脱液がうまく進まず、液体のままスラリーが遠心分離機本体内で波打っている場合には振動が大きくなります。

 

上記は遠心分離機の振動が大きい時の原因、対策の一例です。

その他様々な要因がございますので遠心分離機の振動が大きくてお困りの際はお気軽にご相談くださいませ。

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