化学品メーカーO社様から「上部排出型遠心分離機でも楽に結晶の回収、取り出しがしたい」のご相談をいただき、当社の【上部排出遠心分離機】KMβの脱水袋の下部開放型バスケットツバなしタイプをご提案、納入させていただきました。
当社の遠心分離機をお使いいただいた結果、
・作業オペレーターの負担の軽減
・機内のバスケットの洗浄性の向上
に繋がったとお喜びの言葉をいただくことができました。
上排型遠心分離機では作業オペレーターが人手で固形物を取り出さなくてはなりません。しかしこれはかなりの重労働であり、固形物が硬いとその過酷さは増します。更に42インチ程度の中型機になってくると、取り出す固形物は100kgを超えてきます。
この重労働を軽減させようと考えたのが脱水袋の下部開放型です。
上排型遠心分離機はろ布が袋状になった脱水袋をろ過材として使用しており、その脱着も人手が必要でした。しかし下部開放型の脱水袋であれば、そのままクレーンのフックに袋に取り付けたベルトを引っ掛け、バスケットからそのまま上へ吊り上げます。その高さをキープして移動させ、固形物を受ける容器の上で袋の底の紐をほどきます。そうすると袋の開放部から固形物が落下して排出できるため、作業オペレーターの負担が軽減されます。
ただ下部開放型の脱水袋でもバスケットから吊り上げる際、ツバに引っ掛かることが良くあり、作業オペレーターの方の手を煩わせることも多々あります。そこでバスケットのツバを無くし、代わりに脱水袋にツバを取付け、吊り上げやすくするツバ無しバスケットを考案しました。このことにより、固形物をほぐす作業、袋を吊り上げる際のバスケットツバへの引っ掛かりがなくなり、バスケットの洗浄性の向上にもつながりました。
【POINT】作業オペレーターの負担の軽減
脱水袋の下部開放型
脱水袋の下を開放できるようにしたことで、重量のある脱水袋をクレーンから吊り下げて結晶を簡単に回収できるようになりました。
リフター
当社ではリフターという脱水袋を吊り下げることができる機器もご用意しております。
通常のクレーンではクレーンのペンキの塗装が剥げたものや埃などが製品に入ってしまう可能性があり、コンタミネーションのリスクが高まります。
当社のリフターでは異物混入防止の観点からステンレス製でお作りすることも可能です。
【POINT】バスケットの洗浄性の向上
バスケットツバなし
バスケットのツバをなくすことで固形物をほぐす作業、袋を吊り上げる際のバスケットツバへの引っ掛かりがなくなり、バスケットの洗浄性も上がりました。
納入企業様
納入機器
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