【含水率を下げたい!他ろ過機(ヌッチェ)から遠心分離機へ移行したい!】底部排出DMN型
農薬メーカーのN社様から「既設ヌッチェから遠心分離機で含水率をもっと下げて乾燥機に入れたい」とのご相談をいただきました。
但し気密が取れないと引火性の溶剤(酸素濃度を下げないと爆発する恐れがある)を使用するため、危険ではあるが一度テストを実施したいとのご要望がございました。
そこで、HERVA24+M(底排型遠心分離機)のテスト機でテストを実施することをご提案。
機械自体が気密仕様であるため、機械自体に問題はありません。しかし、テスト機のため配管・排出口部分が開放でした。そこでこちらからのご提案でユーザー様にてクローズドにして頂き、酸素濃度を確認しながらテストを行いました。
結果は良好で目標であった含水率も下げることができ、DMN型を導入していただきました。
含水分目標は10~15%で、テスト実績は10.7%。既設で今まで使われていたろ過機のヌッチェでは30%程度でしたので目標含水分をクリアかつヌッチェよりも大幅に含水率の低下を確認。
DMNの選定理由の一番のポイントは、ケーシング開閉装置を作動した時にバスケット内面の目視確認がMARKⅢ型に比べ容易な為でした。
【POINT】
➀実機ベースでのテストを実施
テスト段階から色々とご提案を行って実際にハードルの高いテストをクリアし、遠心分離機を使用できると確認できた。
②ケーシング開閉機構
ケーシング開閉機構を用いることで、接液部の目視確認及び洗浄性が格段にアップ。
開閉機構が無い場合、接液部の確認には重量物作業が必要になるが、この機構を用いることでその必要性はなくなり、ボタン一つで開閉作業を行うことが可能。
オイルレスご所望の場合は、電動シリンダーを採用することでオイルを使用せずに開閉することも可能(通常油圧シリンダーを用いる。また、機種及びサイズによって、可否あり)。
③スクリュー、N2ブロー
・スクリュー(残結晶剥離装置)
→掻取中は、バスケットに掻取装置が接触しないようにクリアランスを12.5㎜以上設けているが、スクリューを採用することにより6㎜以上という基準までクリアランスを狭くすることが可能となる。
残結晶量の回収量が増加、かつ回収スピードも速くなり生産工程の時間短縮が可能。
・N2ブロー
→上記同様に、残結晶の剥離用に掻取装置の刃先に取りつける。
N2を刃先から噴出することにより、残結晶をろ布から剥離させることが可能。
結晶が落ちやすいものであれば全量回収も可能。
納入企業様
農薬生産メーカー N社様
納入遠心分離機
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