【生産性×省エネ×安全性!インバーター駆動化の実力とは】MARKⅢβ

製造設備の改善は、必ずしも「新しい機械を購入する」ことだけではありません。既存設備の「駆動方式」を見直すだけで、生産性・安全性・省エネ性が大きく向上することがあります。

その代表例が、バスケット型遠心分離機における油圧駆動からインバーター駆動への切り替えです。

◆お客様のご要望:油圧駆動からインバーター駆動へ切り替えたい

上部駆動底部排出遠心分離機MARK3

ご提案した上部駆動底部排出遠心分離機MARKⅢα

【POINT】

■ 油圧駆動の強みと課題

従来、多くのバスケット型遠心分離機では油圧モーターが使用されてきました。理由は明確で、強力なトルクと安定した駆動力が求められるからです。特に重たいケーキの排出や粘性の高いスラリー処理には適していました。
しかし近年、そのデメリットも目立つようになっています。

  • ・油漏れや配管劣化による保守負担と環境リスク

  • ・制御の柔軟性が低く、加減速や回転数の変更に制約が多い

  • ・油圧モーターの供給減少や生産停止による調達リスク

こうした背景から、「インバーター駆動」への転換が進んでいます。


■ インバーター駆動のメリット

インバーター駆動とは、電動モーターの回転数を周波数制御によって自在に変化させられる方式です。これにより、柔軟・正確・クリーンな駆動制御が可能になります。

主なメリットは以下の通りです。

  • ・回転数を自由に調整可能
     → スタート/ストップ時の加減速カーブを設定でき、装置や材料に優しい運転が可能

  • ・油圧系統が不要
     → 油漏れ・汚染リスクの低減、配管メンテナンス不要、環境負荷の軽減

  • ・低騒音・低振動で快適
     → クリーンルームやGMP対応の現場にも適合

  • ・省エネ性能の向上
     → 必要な時に必要な分だけ動かす効率的な制御が可能

  • ・PLCとの連携が容易
     → 全自動運転やIoT監視に対応し、スマート工場化を支援


■ 実際の更新事例

化学メーカーB社様では、30年近く使用していた油圧駆動型のバスケット遠心分離機を、インバーター駆動へ更新しました。
その結果、次のような効果が得られました。

  • ・保守作業が大幅に減少し、現場の負担が軽減

  • ・オイル交換や漏れ対策が不要に

  • ・製品品質が安定し、微調整も容易に

  • ・運転状況の“見える化”により、トラブル対応が迅速に

  • ・データを活用した運転改善や技術継承がスムーズに


■ 導入の際のポイント

インバーター駆動化は、単純に更新すれば完了するものではありません。以下の点を事前に確認することが重要です。

  • ・据付場所の構造や荷重条件が適合するか

  • ・インバーター設置スペースや配線設計の確保

  • ・制御盤や操作系との連動調整

信頼できるメーカーと綿密に技術相談を行うことで、トラブルを未然に防ぐことができます。

 納入企業様

化学メーカーB社様

 

納入遠心分離機

上部駆動底部排出遠心分離機MARK3


 

機種別、業種別納入事例まとめ


 

遠心分離機に関するご相談、ご質問、お問い合わせは遠心分離機のパイオニアメーカー松本機械販売までお気軽にご連絡くださいませ。

お問い合わせフォーム