【化学繊維の洗浄と脱水がしたい】KMβ

化学繊維の洗浄と脱水がしたい

繊維の製造販売をしているS社様「化学繊維の洗浄及び脱水が出来るような遠心分離機が欲しい」とのご相談をいただき、弊社の上部排出型遠心分離機ご提案いたしました。

バスケット型遠心分離機はろ過機として使用されることが一般的ですが、様々な利用方法があります。例えば対象物の洗浄です。

最近お問い合わせが増えてきている物の一つに化学繊維があります。

使用済みの化学繊維を回収し、薬液で洗浄してから再利用したいとのことです。こういったケースでもバスケット型の遠心分離機を利用することが可能です。

バスケット内に化学繊維を投入し、機内を浸漬させます。その後バスケットを正転・逆転を交互に回転させ、洗浄します。その後は高速回転させ薬液を十分に飛ばしてから化学繊維を回収します。まさに洗濯機のような使用方法が可能です。

それを可能にしているのがバスケット底と主軸の構造、そして制御です。

上排型のバスケット底は現行ではフラットタイプがほとんどですが、山型に製作することで機内の浸漬時にエアー溜まりを作ることができます。また、主軸内部からN2を吹き出し、主軸をシールします。これらの特殊な構造によって主軸への浸水を防ぎます。

そしてインバータとPLCの制御によって正転と逆転を交互に作動させるプログラムを組むことも可能で、より洗浄効果を高めます。

以上が洗浄設備としても利用できる遠心分離機の仕様です。

当社の遠心分離機をお使いいただいた結果、ご希望通りに遠心分離機で化学繊維の洗浄と脱水が可能となり化学繊維の廃棄量を大幅に削減することができました。

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ご提案した繊維脱水用 遠心分離機KMβ

【POINT】

バスケット低振動タイプ

従来のバスケットは底面がフラットな構造のため、洗いやすく洗浄性が高いのが特徴です。しかし、バスケットと主軸の嵌まり込みが浅いため重心が高くなり、少しでも脱水する物のバランスが崩れると振動が大きくなり機械が緊急停止する可能性が高いというリスクもあります。

従来のバスケット

しかし、今回ご提案した低振動タイプのバスケットの場合、バスケットの中心に主軸を通してしっかりバスケットを支えた上で重心が低くなるように設計しました。重心が低くなることと主軸とバスケットがしっかりホールドされることによって脱水する物のバランスが多少崩れても安定して回転をし続けることが可能です。

更にバスケット浸漬洗浄時にバスケット底とケーシング底の間にエアーだまりができることにより、主軸内部への液の侵入を防ぐことが可能です。

バスケット低振動タイプ

インチング機能

バスケットの動きを正転・逆転繰り返すことが可能です。

これにより対象物を一方向のみに洗浄するのではなく、左右から洗浄することが可能となり、より製品や機械の洗浄性UPへ寄与致します。

 納入企業様

化学繊維メーカーのS社様

1繊維脱水

納入遠心分離機

KM 小 small


 

機種別、業種別納入事例まとめ


 

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