製品詳細PRODUCT DETAILS

DIBUCα

製品特徴

処理物を次工程(乾燥機など)に密閉状態で搬送可能な遠心分離機。
全自動で給液、ろ過、排出、機械内部の洗浄を行うことができるため、省人化や24時間運転でのランニングコスト削減が可能です。密閉された機械内部で全自動で工程を行うため異物混入防止、またオペレーターが製品に触れることがないのでオペレーターの健康や安全を守ることが可能です。

オプション一覧

電子ビームスクリーン

ろ布のかわりに、電子ビームで孔開け加工した金属板(SUS、ハステロイなど)を使用できます。ろ布からの異物混入をなくし、高品質の分離が可能です。

フジプレートスクリーン

ろ布のかわりに、焼結金属(SUS、ハステロイなど)を使用できます。ろ布からの異物混入をなくし、高品質の分離が可能です。

掻取エアブロー

掻取装置にノズルを装着、高圧の空気または、N2ガスの噴射によりろ布の残結晶を剥離し、次工程の脱液を容易にします。また、高圧水を使用してろ布の洗浄をすることもできます。

機内CIP洗浄

ケーシング外部に洗浄ノズルを取り付け、内部をシャワーボールにより水または溶剤で洗浄します。

排気還流装置

ケーシング部に取り付け、排液口からの排気をバスケット内部に還流し、分離効果を高め、N2の消費量を抑制します。

保温、保冷ジャケット

ケーシングにジャケットを取り付けスチームなどで保温、冷却水で保冷し、最適な分離温度による定温運転を維持します。

製品に関連する動画

DIBUCシリーズ遠心分離機 動作原理

  1. 起動(加速)―給液―脱液―洗浄―脱水―制動(減速)までは、従来の遠心分離機の動作と同じです。
  2. バスケットを掻取回転数で回転させます。
  3. ケーキ取り出し用パイプのバキュームバルブを開くきます。
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  4. 掻き取り刃によりケーキを掻き落とす。
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  5. 掻き落とされたケーキはバスケット底の溝部にたまり、溝に挿入されたケーキ取り出し用パイプより機外に吸引排出される。
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  6. 掻き取り刃はバスケット底に達した後、ケーキを溝に掃き落としほとんどのケーキを排出する。
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  7. 掻き取り刃を元位置に復帰させ再び遠心分離を始める。
  8. バスケット内のろ布面に残ったベッドケーキを洗い流し、ろ布を再生する場合は、バスケットを低速回転させながら、ろ布洗浄用ノズルによりベッドケーキを洗い落とし、バスケット底の溝に挿入したパイプを通してスラリーを機外に排出する。

DIBUCシリーズ 仕様

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型式 バスケット 容量(l)
最大
処理量(kg)
電動機
(kW)
毎分
回転数
(min-1)
遠心
効果
(G)
分離
機重量
(kg)
主要部寸法
内径(mm) 深さ(mm) A B C D E
DIBUCα30 760 360 68 11 1300 714 1100 833 1443 502 2100 1230
DIBUCα36 910 410 103 15 1100 612 1400 908 1573 540 2310 1350
DIBUCα42 1060 450 162 15 1000 589 1900 1014 1756 605 2490 1450
DIBUCα48 1220 500 290 22 950 612 2800 1183 2048 695 2720 1620
DIBUCα55 1400 550 430 30 850 562 4100 1354 2344 806 2990 1780
DIBUCα60 1524 600 548 37 800 540 4800 1374 2379 816 3160 1870

DIBUC Super Series 仕様

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型式 バスケットの
寸法
容量(l)
最大
処理量(kg)
電動機
(kW)
毎分
回転数
(min-1)
遠心
効果
(G)
分離
機重量
(kg)
主要部寸法
内径(mm) 深さ(mm) A B C D E
DIBUCα48×30 1220 762 458 22 1080 800 3600 1084 1878 628 2663 1752
DIBUCα48×38 1220 964 580 30 1080 800 4700 1084 1878 628 3100 2030
DIBUCα60×40 1524 1020 940 45 840 600 6900 1329 2302 765 3360 2100

仕様詳細

・掻取装置で掻き取られたケーキ(結晶)はバスケット底部に設けられた環状の溝(凹部)に集められ、溝に挿入されているパイプを通して機外に吸引、排出され、容器又は乾燥機等にそのまま搬送されます。

・ケーキ排出用パイプはストレートなパイプで、その開口部はバスケット底部に向いています。このため、原液給液中にそのミスト等がパイプ内に入ることが無く、洗浄も容易なため、クリーンな結晶を回収することができ、製品へのコンタミがありません。

・掻取装置によるケーキの掻取量が、吸引パイプでの排出量より多い場合、パイプ開口部は結晶中に埋もれることになりますが、当機ではこの様な場合でも、バスケットが回転すると、結晶はパイプでかき分けられる形となり、パイプの後方には結晶のない空隙が常に生じ、この空隙を通って吸引パイプには適当な量の空気が常に供給されることになります。そのためパイプは閉塞することなく、溝部に集められた結晶をスムーズに吸引することができます。

・ユーザーのお困りごとに合わせて様々なオプションのご提案、新規設計も可能です。お気軽にご相談ください。