遠心分離機の松本機械グループ

【スナックのオイルを飛ばしたい】DMNβ

スナック菓子のオイルを飛ばしたい

製菓メーカーのC社様の「スナック菓子の油をより多く飛ばして、ダイエット向けの軽い食感のスナックを作りたい」とのご相談をいただき、「特殊バスケット」、「スナック落下防止陣傘」搭載の遠心脱油機でのご提案、納入をさせていただきました。

当社の遠心脱油機をお使いいただいた結果、ご要望通り、従来より軽く、サクサクとしたダイエット向けのスナック菓子を製造することが可能となりました。

ご相談いただいた当初のお客様のお話によると、新製品を開発中で最終段階に漕ぎ着けているが、開発部から「もう少し油分を押えたい」という要望があり、さまざまな手段を試したがうまくいかず、暗礁に乗り上げているとのことでした。

この新製品には開発に6年を費やしており、スナック菓子を極限まで薄くし、新たな食感を楽しんでもらうというものでした。また、ターゲットは女性としており、油分をコントロールして従来の製品よりもあっさりとした仕上がりにすることが必須でした。

最初お話を頂いた時「正直難しいだろうな」という感想でした。

当社の製造する遠心脱油機は通常の何百倍もの重力を掛けて液体と固形物を分離させる装置のため、従来通りの遠心力をかけるとスナック菓子が粉々になってしまいます。かといって割れない程度にゆっくり回転させると遠心力がかからずに落下してしまいます（全自動式の遠心脱油機は底部排出型なので100G程度の遠心効果が働かないと分離前に落下します）。

そこで回転中はバスケットの底に蓋をして、固形物の落下を防ぎ、油分が飛べば蓋を上げて落下させる脱油機（遠心分離機）を新たに開発いたしました。

スナック菓子が落下しやすいようにバスケットには傾斜を付け、バスケット底の蓋も陣笠のような形状にしました。

これにより、低速回転で回転していてもスナック菓子が落下することもなく、処理が終われば陣笠が上昇して、底部からスナック菓子を回収する、という脱油工程が全自動で実現可能となりました。